水回り

川の水を生活用水として用いるのはわかる。
溜めて、水圧を与えて、各家庭まで届ける。


しかし、
使用した後の水の扱いがよく分からない。
特に汚水。
トイレットペーパーを水に溶かして良いのだろうか?
だって、紙を水にとかしてるんだよ?環境に悪そうじゃない?とな



以下、知識

下水道(げすいどう)は、主に都市部の雨水(うすい)および汚水(おすい)を、地下水路などで集めたのち公共用水域へ排出するための施設・設備の集合体であり、多くは浄化などの水処理を行う。

家庭の生活排水や事業場などの下水は、ポンプ場を経由して水処理センターへ送り、砂やゴミを沈ませる一次処理を行います。
次に細かな汚れや水に溶けている汚れを微生物の働きにより分解する二次処理を行います。そして、二次処理を経てきれいになった上澄み水を消毒して、河川や海に放流しています。

パルプとは、主に製紙に用いられる繊維である。現在は主に木材を原料としてパルプを製造するが、水素結合を生じる繊維であれば製紙原料として使用できるため、草・藁・竹などの原料からパルプを抽出することも出来る。

トイレットペーパーは木の繊維が絡み合ってできているのですが、水の中でグルグルとまわされ、攪拌(かくはん)されることにより、繊維がほどけてバラバラになります。

トイレットペーパーに使われる繊維の多くは、広葉樹 L材(葉が広く平たい木)の短繊維です。トイレットペーパーは水に溶けやすくするため、短い繊維を多く使い、ほぐれやすくしているのです。
ティッシュペーパーは水に強くないといけませんので、針葉樹 N材(葉が針のように細長い木)の長繊維が多く使われます。更に、薬品を使ってほぐれにくく加工しているため、トイレに流すと詰まってしまうのは、このためです。


なるほど、水に溶けるのは植物の繊維であるパルプだから、そんな悪いわけでもないのか

と思いきやwikipediaに下のような記事

パルプは製法によって、機械パルプと化学パルプに大別される。
機械パルプ [編集]

物理的な力で木材を破砕することでパルプ化する方法で、出来たパルプを機械パルプ「MP」(Mechanical Pulp)と呼ぶ。種類には砕木パルプ(GP)、 リファイナーグランドパルプ(RGP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)などがある。パルプ繊維が剛直であるのが特徴である。また、繊維中にリグニンなどを大量に含むので、長時間保存すると褪色する。その代わり、木材からのパルプ収率は80パーセント程度と高い。
化学パルプ [編集]

化学的な反応で、木材(チップへの破砕は必要)を分解・リグニンなどを分離する(蒸解と呼ぶ)ことでパルプ化されたパルプを、総じて化学パルプ「CP」(Chemical Pulp) と呼ぶ。種類にはクラフトパルプ(KP)、サルファイドパルプ(SP)、アルカリパルプ(AP) などがある。

パルプ繊維はかなり高い純度のセルロース繊維であるためしなやかである。しなやかに絡み合うため、紙にしたときの強度は強い。ただし、セルロース純度が高くなるために、木材からのパルプ収率は50パーセント程度となる。

このパルプは色が茶色なので、セメント袋など以外の用途には漂白処理をして紙にする。 この漂白工程で塩素系漂白剤を多く使っていたので環境汚染が問題になったこともあったが、酸素、オゾン、過酸化水素などを用いる酸素系漂白の技術が発展し、現在では日本でもほとんどの製紙工場で酸素系漂白が主流になった。(無塩素漂白パルプなど参照のこと。)

分解・分離した残りの50パーセントは木材繊維を固めているリグニンや樹脂成分であるが、この廃液(薬品を含む)を濃縮したものを黒液と呼び、回収ボイラーで燃焼させ、製紙プラントのエネルギーとして利用されている。

現在、日本のバージンパルプは環境・社会・経済の面から適切に管理された植林木チップを原料とするKPが主流である。